アルミホイールの品質基準
ほとんどのホイールには何かしらの基準を満たしたものが販売流通しています。(中には何も満たしていないものあります)なので、基準を満たしたホイールには何かしらの刻印やステッカーが貼付されている場合がほとんどとなります。今回はその法律や品質基準、団体について簡単にご紹介していこうと思います!
国土交通省による道路運送車両の保安基準にかかる技術基準
まずは国が定めている基準からご紹介します。
・乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準(自己認証試験)
・トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準(自己認証試験)
これらの2種類は国土交通省がホイールの技術基準として昭和58年10月1日に定めたものとなります。
上記のマークを見たことある方は多いと思います。これは乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準に適合したホイールに刻印されているものです。
この基準は乗用車用軽合金製ディスクホイールに適用される基準なります。この基準は製造者自らの責任において試験を行い適合した製品にJWLマークを表示する。国土交通省では、「道路運送車両の保安基準第9条」の規定に適合している製品か否かをこのJWLのマーク有無によって判断しています。
上記のマークもホイールに刻印されているもので、これはトラック及びバス用軽合金製ディスクホイールに適合されます。以前は軽トラックはJWL-Tの刻印があるものでないと保安基準適合でなかったが、2014年に法改正されJWLの刻印が入ったホイールでも保安基準適合となっている。ただ、検査官によってはJWL-Tがないと不適合となる場合もあるため、JWL-Tが刻印されたホイールの方が確実である。
自動車用軽合金製ホイール試験協議会による試験
上記のマークもホイールに刻印されているマークです。これは国の技術基準が自己認証試験のため、アフターマーケット向け製品については、公的第三者試験機関で確認の試験をしている。このためJWL及びJWL-Tの技術基準に適合しているかを、「自動車用軽合金製ホイール試験協議会」が、公的第三者試験機関である一般財団法人日本車両検査協会に試験を委託し、適合が確認されたホイールをホイール試験協議会に登録が完了したら、VIAの刻印がホイールに入ります。
VIAでは以下の試験を実施しています。
・半径方向負荷耐久試験
直進走行時などにアルミホイールの垂直方向にかかる負荷への耐久性を確認する試験です。
・回転曲げ疲労試験
カーブ走行時などにアルミホイールの横方向にかかる負荷への耐久性を確認する試験です。
・衝撃試験(13度/90度)
突起物や縁石などに乗り上げた際の衝撃に対するアルミホイールの強度を確認する試験です。
JAWAスリースター
「JAWAスリースター」とはアルミホイールに求められる3つの安全指標をすべて満たしていることを表しています。
上記でご紹介した
・国土交通省が定める技術安全基準に適合していることを示す「JWL」「JWL-T」
・自動車用軽合金制ホイール試験協議会の試験に適合していることを示す「VIA」
・それら2つの基準に適合していることを示すJ「JAWA品質認定証」
これらをクリアした製品に「JAWAスリースター」が付与されます。
今回はホイールの品質基準について簡単にご紹介してきました!
普段何気なく使用しているホイールですが普通に使用できている裏ではいろいろな基準をクリアしなければならないといことが改めてわかりました!中には基準を満たしていないホイールもあるので注意が必要です!
今使用しているホイールを一回見てみるのもいいかもしれません!
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